旋網漁師は悪だ。。。
そう言われることが多い。
イカ釣り漁、定置網漁、底引き網漁等色々な漁師のスタイルがありますが我々は旋網(まきあみ)と言われる漁師。
現在のソナーや魚探の進歩はすごく、数キロ手前から魚群を捉えることができる。魚種や量もソナー士の感によりますがある程度予測可能。それを一網打尽という言葉がピッタリな方法で漁獲する。
主に大衆魚を獲ってる我々は値段が安い魚をとにかく量を獲って生計を立ててます。
その漁獲方法から絶滅するだの根こそぎ持ってくだの言われ悪だの何だの言われる。
現在は漁獲枠、水揚げ制限、臨時休漁、投網時間、投網回数、漁場解禁、厳しく制限され、その中で漁をしてる。
その厳しい制限の中でただでさえ安い魚獲ってるのにまた福島第1原発事故の処理水を海洋放出するということが決定。。。
現在旋網が福島での水揚げ可能な漁港はいわきの小名浜港ただ1つ。。。
そのただ1つの港でさえ1日の水揚げ可能処理能力は100トン程度。。。
この数字が多いか少ないかは明らかに少ない。。。
青森の八戸は4000トン程度、復興途中の宮城の石巻でさえ2000トン程度、千葉の銚子は8000トン程度と。。。
我々の会社だけでイワシやサバは1日に2000トン程度水揚げします。。。
現在千葉から北の北部太平洋沿岸の旋網船団約30社だけで1日に多い時は8000~10000トン程度水揚げします。
回遊魚なので漁場は季節によって北上、南下をして時期によって獲れる場所は違いますが福島沖でもこの程度獲ります。
しかし福島では買い人がつかないのでこの量は処理できずに、茨城、千葉、宮城の各漁港に運んで水揚げしてるのが現状。。
これでまた風評被害があったらどうするんですかね。。。
食品を扱ってる会社ならリスクでしかない福島沖の魚買うのかな。。。
値段下がったらどうするんですかね。。。
みなさん安心して食べますか。。。
実際日本から韓国や中国向けに獲ってたイワシやサバは一時期より回復してきました。。。
隣国はこれまた買ってくれるんですかね。。。
我々はバカじゃないんですよ。。。
ただ目の前の魚獲ってると思ったら大間違い。。。
先の未来を予測しながら各社話し合って漁獲枠決めたり、投網回数、投網時間決めたりは漁連で決めて操業してます。。。
補償出すってなったらとんでもない額です、。。
この先どうなることやら。、。